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帆布
帆船の帆、鉄道貨物のシート、テントといったものから、酒・醤油つくりのコシ布、職人の持つ道具袋、牛乳配達袋、学生のさげ鞄など、その丈夫さを活かしてあらゆる用途に用いられ、いつの時代もわたしたちの生活の傍にあった帆布。近年になり合成繊維におされて少し遠ざかってしまったものの、昔ながらの自然素材のもつあたたかみを求める声が多くなり始めている。急ぎすぎた近代化の中で忘れられた日本的なあたたかさは、日本人なら誰しもがもつ感覚なのかもしれない。
そうした流れに答えるべく、倉敷帆布は自然素材のまま、昔ながらの織り方を守りつつ新たな製品を送り出していく。帆布のすばらしさをより多くの人に知ってもらい、手に取って感じていただくために、今までの工業用品や仕事道具としてだけではなく、日用品・衣類・小物など様々な角度から製品化をすすめている。
また、デザイナーとのコラボレーションを積極的に行うなど、意欲的に帆布の可能性を追求している。例えば、大治将典デザインのセルヴィッジバッグシリーズでは、帆布を耳（端）まで使うことにより、地球環境にも優しい製品となった。
→倉敷帆布HP大治将典（おおじまさのり）
よりあなたの近くに。生活にそっと寄りそう、あたたかでほっとする時間を、倉敷帆布とともに。倉敷では名もない職人たちが今日も「用の美」を帆布に宿している。
※大治将典：著名デザイナー。日本の様々な地域に出向いて、昔から連綿と続いてきた技術の生い立ちや成り立ちを活かしながら、現代の生活に寄り添うものを目指してデザインに携わる。
